4月1日、絵本教育研究所は開業2周年を迎えることができました。
絵本教育研究所は、みなさまからのご依頼に支えられて、活動を続けることができています。
本当にありがとうございます!
そして、当初の目標であった、教育・子育て系のご依頼がほとんどを占めるようになりました。
子どものいないわたしに、子育てや教育に関する講演・講座の依頼をいただけるなんて、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


学校教育・子育てにより一層力を入れていきます
実は、2018年度は、ますますこの分野が広がっていくことがはっきりとしています。
まず、大学の教壇に立つことが決定しました。
現在、絵本で活動されている方ならよくご存じの「絵本専門士養成講座」という講座があります。
毎年、全国で60名ほどしか生まれない絵本のスペシャリストを育てる講座です。
名を連ねている講師は、みんな超有名な方々ばかりです。
今年度から(正式には来年度スタートです)大学でも、同等の能力を持った人を育てようと、「認定絵本士養成講座」という講座が始まります。
大学でこの資格を得て、現場で3年程度経験を積み、認められた人には「絵本専門士」の資格が得られるというものです。
今年度、茨城県と大阪府の大学2校が、先行導入しスタートします。

この「認定絵本士養成講座」の講師として、大阪府東大阪市にある大学に登壇することになりました。
カリキュラムはなんと、「絵本専門士」と同じ。
30コマのうち、3コマ担当させていただきます。
そして、奈良県立高校でも授業を担当します。
こちらは、昨年初めて2コマ担当させていただいたのですが、今年度はコマ数を増やしての登壇です。
これらがきっかけとなり、今後ますます学校関係での登壇が増えてくると思われます。

心理を学ぶことの重要性
わたしがここまで学校教育にこだわるのは、人間を育てる職業である教員が、人間のこころのしくみを学ばずに
いえ、教員養成課程にないのだから、知らないのは当たり前なんですけど・・・
その状態で学校現場に立っていることの危機感を、ずっと持っていたからです。
大学で学ぶ心理学は、あくまでも学問ですから、教育の現場に沿った内容ではないでしょう。
学問としてではなく、実生活に役立つ心理を学ぶことが必要ではないかと、わたしは考えています。
そして今、学校現場だけでなく、社会全体において
「自己肯定感が低く」
「自分を好きになれない」
「ありのままの自分を認められない」
「生きているのがしんどい」
「みんなと違って辛い」
「自分の気持ちがわからない」
「自分の力で問題解決できない」
こういった人が増えています。
そして、(本人にはそのつもりはないけれど)安易に命を絶ったり、人を(肉体的・精神的に)傷つけたり、毎日もがき苦しんでいる人が大勢います。
あと20年もすると、今ある職業の65%近い職業がなくなると言われ、ロボットが代行する時代へと移行していくそうです。
今すでにそうなっている業界も出てきていますね。
そうすると、日常でどんどんこころを通わせる機会が減ってくるでしょう。
一日誰とも話さずに済むことも多くなってくるでしょう。
それでもわたしたち人間は生きています。
生きている限り、こころ通わせないで生きていくことは不可能です。
こころ通わせないようになるということは、人間の滅亡を意味します。
今、この時代だからこそ、「こころ」が大切になってくるのだとわたしは確信しています。
だからこそ、「こころのしくみ」を正しく学ぶことが大切になる。
実生活に沿った「こころのしくみ」を、大人も子どもも学ぶ必要がある。
そうすることで、ほんの些細なことでのトラブルや、こころの病も、今よりずっと減っていくはずです。
これからはより一層、こころの時代が叫ばれる時代となっていくでしょう。
「こころって何?」
「心理って何?」
こんな難しそうなワードを、絵本を使って簡単に知ることができ、また実生活に役立つ講座・講演をしているのが絵本教育研究所です。
2018年度も「絵本でこころを育てよう!」をキャッチフレーズに、「自分で自分のこころを育てる人」をたくさん増やしていきます。
3年目を迎えた絵本教育研究所を、今後ともどうぞよろしくお願いします。
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